表はきれいでも、
清潔にしてるつもりでも、
足裏にあの菌がいることも。
監修:こばやし皮膚科クリニック
副院長 小林 美和 先生
足裏がカサカサする原因は、
乾燥だけじゃない!?
足裏のカサカサや、かかとのひび割れ。保湿してもなかなかよくならない“カサカサ”の原因は、「水虫(足白癬)」が原因かもしれません。水虫は真菌(カビ)の一種である白癬菌によって起こる感染症。男性だけでなく、若い女性にも多く、日本人の5人に1人は水虫にかかっているといわれています*。
*日本皮膚科学会雑誌. 111(14): p2101-2112, 2001
あなたの足元をチェック!!
こんな状態だとあなたも水虫の可能性があります。
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「水虫=かゆい」という
思い込みに注意ジュクジュクしてかゆいイメージのある水虫ですが、足指の間の皮がむけたり、白くふやけてかゆくなるのは一部のタイプ。足裏やかかとがカサカサしたり、ひび割れたりする「角化型」タイプの水虫には、かゆみはありません。
さらに、白癬菌は、温度20度以上、湿度60%以上という高温多湿の環境を好むため、寒くなると症状が出にくくなります。かゆみがないから大丈夫、と思っていても、実は白癬菌がいた、ということがあるのです。
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冬こそ水虫治療を
足裏のカサカサが水虫なのか単なる乾燥なのか、見た目では判断しにくいもの。まずは、皮膚科を受診して、菌の検査を受けましょう。
足白癬(水虫)と診断された場合、治療には、抗真菌薬の外用剤や内服薬が用いられます。症状が治まってきても、角層内に入り込んだ白癬菌が残っていることもあるので、自己判断で薬を中止せず、根気よく治療を続けましょう。
気になる症状があったら皮膚科医に相談して、表も裏もきれいな足を目指しましょう。